「スイングを固める練習だけではスコアメータには限界があるようだ、もっとコースでのラウンド回数を増やして、経験を積んで100を切ろう」としたのだ。

だがスコアはなかなか縮まらなかった。

甥っ子のU君とラウンドすることになったのは、そんなときだったという。


大学でゴルフをやっていたU君は、社会人になってもハンディ4の腕前である。「僕のスイングで悪いところがあったら、遠慮なくいってくれ」ラウンド当日、そういったLさんの第1打はナイスショットだった。「スイングはいいですよ、100が切れないなんて信じられないくらいです」心優しきU君ながら、この一言はお世辞抜き。よい出足だったのだ。

2番はパー5.第2打はグリーンまで300ヤードちょっとのフェアウェイで、Lさんはスプーンを持った。


「アッ、いかん!」ボールの手前をひどくダフり、打球は30ヤード先の左ラフに飛び込んだ。

次の1打はまたスプーンでダフり。

次もラフからで、球の頭を叩くチョロ。
ボールはチョロリと転がって、またラフに止まった。

結局、Lさんはここで−11を叩いた。

スコアはまた100以上。

Lさんはラウンド後にU君にこう聞いた。

「ドライバーは悪くないのに、そのあとがメチャクチャになるのはなぜかな?」U君は少し間を置いてこういった。

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「無理をし過ぎだと思いますよ、特にスプーンが目立ちましたね」「スプーンは難しいからなあ、どう振ればいいんだろう?」するとU君はこう答えた。「ドライバーと同じスイングできちんと打てるはずですよ」ティーアップできないボールを飛ばすのがスプーンの役割。
その分、ドライバーよりやさしく打てる構造になっている。

クラブが短くソールも滑るから振りやすい。

ヘッドが薄くロフトも大きくボールを上げやすい。

特別なスイングは必要ない。